日本郵政(6178)分析その1
初めまして。レイです。
大規模POで話題になっている日本郵政について分析していきます。
結論(10/26時点)
買い(目標株価1110円)(1株当たりの実質純資産×0.95倍)
分析
1PBRが無意味?
日本郵政のPBRは 0.25倍ですが、このPBRはほとんど意味のない数字となっております。
なぜなら日本郵政は実質的に持株会社で、日本郵便を除く主要子会社は上場しており、ゆうちょ銀行、かんぽ生命は売却することが決まっているからです。
具体的には、日本郵政はゆうちょ銀行(7182)株を33.3億株(89%)所有しておりその時価総額は3兆円となります。
一方ゆうちょ銀行の純資産は11兆あり、日本郵政の持分は9.8兆円となります。
日本郵政はゆうちょ銀行株を50%以上保有しておるため、連結決算に含み、ゆうちょ銀行株の持分9.8兆円をもとにPBRを計算しております。(会計的にはこの計算で正しい)
しかし日本郵政の株価水準を評価する上では、ゆうちょ銀行は上場企業であり、現在の株価が実際の評価であるため持分時価総額3兆円を元に日本郵政の実質純資産を計算し実質PBRを考えていくのが正しいと考えます。
2実質PBR0.75倍
日本郵政の単体PBRは0.75倍となっており、大半を上場株式でもっており負債が実質0の状況を考えると極めて安すぎる状態です。
3.3兆(時価総額)÷4.4兆(純資産)=0.75倍
〇実質純資産の主な内訳
資産 | ゆうちょ銀行 (6178) |
かんぽ生命 (7181) |
楽天 (4755) |
アフラック (AFLNYSE) |
公開株計 | 日本郵政 | 現預金 | 負債 | 計 |
株数(億) | 33.37 | 2 | 1.31 | 0.52 | - | - | - | - | - |
株価 | 901 | 1829 | 1256 |
6300※1 |
- | - | - | - | - |
一株配当(円) | 40 | 90 | 5 | 123 | - | - | - | - | - |
保有時価総額(億) | 30066 | 3658 | 1645 | 3277 | 38647 | 4000※3 | 2985 | -700※2 | 44932 |
配当総額(億円) | 1335 | 180 | 6 | 64 | 1585 | - | - | - | 1585 |
保有割合(%) | 89 | 50 | 8 | 7 | - | - | - | - | - |
※1アフラック株価は1ドル110円換算
※2負債は退職金積立等
※3帳簿価格
指数
発行済株式 37.8億株
時価総額 3.3兆円
PER 10倍
PBR 0.25倍
配当5.69%(50円)
次回に続く